内閣解散が当然、「河井克行法相」   文科系

 ここ数日の新聞などを読むと、河井克行がいかに堂々と選挙違反資金を配り歩いていたか、驚くべき光景ばかりが描写されてあった。

「弁当の提供でも違反、ましてや現金なんて」と断わっている某広島市議訪問の場面では、「まあまあ」と言いつつ二つ目の封筒まで押しつけて帰って行ったとあった。これが昨年7月のこと。

 そして、この二ヶ月後の9月にはこんな彼が、法務大臣に選ばれている。このこと、一体何なんだと呆れるばかりだ。まるで、選挙の後には法務大臣になるから検察を押さえられるとでも考えていたのではないか、などと。事実、法務大臣になった時に「これで、検察を押さえた」との声を上げたと、これは周囲から漏れ出たマスコミ報道の一つだ。

 さて、こんな人選に対して、直後の10月31日には「妻の参院選で違反」の文春報道から、法相辞任である。この時の安倍、例によって曰く、「私の責任です」。そして今回の逮捕にも「私の責任です」。さてさて、こう何回も首相が同じ文句を繰り返すだけで、今回も果たして済ませることができるのか。事は法務大臣なのであって、国の唯一の司法機関・裁判所に対してある事件を裁判にかけられるか否かを決める唯一の機関・検察官を掌握する立場なのである。検察官とはこうして、国が制度として定めた「国の正義の代表者」、「国の正義の顔」なのだ。だからこそ、河井克行が既に選挙前から、こんな確信犯だったのではないかという疑問も湧いてくるのだ。
法務大臣になるから、何をやっても大丈夫。指揮権発動だってできるのだ』

 さて、その後の黒川「検事総長」騒動である。どう考えてみてもこれは、河井・安倍死守への戦略・謀略だったのだと考えるのが、今は自然なことになろう。こんな疑いが必然という法務大臣も、これを選んだ内閣総理大臣も、内閣不信任、解散が当然ではないか。これで居座るとしたら、日本国家行政府を社会正義も何もない「反社会的集団」に堕落させたということであって、関係者は万死に値するというもの。日本国最高の正義を司る機関をば、すっかり地に落としてしまった内閣なのである。ちなみに、こんな内閣の続投を許す多数与党の国会は、国家正義を投げ捨てたという意味で「反社会的集団」の共犯者である。