今一度、「安倍決断」が笑える「日韓レーダー」  文科系

安倍首相自らが決断して韓国に喧嘩をふっかけた「日韓レーダー」。今となっては、ここだけが問題の焦点であって、人の理屈というもの。僕も含めて皆さん、日本人はこの事件のここを忘れないことだ。

①隣国である韓国に何の打診もなくいきなり一方的に資料を公開して「韓国軍がやったことは、戦争寸前行為だぞ」と、安倍首相の最終判断で噛みついた。

②ここから始まった論争を、自分から「協議打ち切り」とした。つまり、証拠でねじ伏せることができなかったのである。①を敢行したのなら唯一、これが日本を救う解決策だったのだが逃げ出したわけだ。対する韓国は、「あんたとの決着はまだ終わってないよ。こっちはもっと議論したい」と声明している。

③つまり、首相自身が振り上げた拳を自ら下ろし、大恥を掻いたわけである。一方的に振り上げた拳を、一方的に下ろした! 以上が現在までの経過であって、自ら上げた拳を下ろした後ではもう、何を言ってみても、負け犬の遠吠えという。

 対するに、その後もなお「韓国の説明が二転三転した」??などなど、日本のマスコミは未練がましく韓国批判をやっていた。これが、負け犬の遠吠え。喧嘩場から逃げ出した弱い負け犬が、遠くから吠えているわけだ。
 自分から仕掛けた喧嘩の際のこんな自明の理屈も分からぬほどに、日本の右翼マスコミの質ははなはだ劣化しているわけでもある。恥ずかしいことである。相手が弱いと観たからこそ殴りかかったけんかを、自分から逃げ出した。勝つと思えれば、逃げ出すわけなどないのである。

 こんな結末の喧嘩を、日本マスコミはまだしばらく「俺(のご主人)のが強いんだぞ」と語り続けていた。馬鹿だね! マスコミ社長と定期的会食やってる効果は絶大ということだろう。安倍がこんな歴史修正主義の鞘当てばかりやってきたから、韓国もどんどん中国へ寄って行く。この1月15日発表の「18年版韓国国防白書」がこんな事を書き入れるようになってしまうわけだ。

『南北関係の改善を受け、北朝鮮を「敵」とする従来の表記を削除した。日本については、「自由民主主義と市場経済の基本価値を共有している」との文言が消えた』
『日本に関しては、周辺国との軍事交流・協力の記述では、16年版は日本、中国の順だったが、中国、日本と入れ替えた』


 そう言えばこの間の日経テレビの韓国報道特集、酷かったね! 韓国文政権が時給を850円と3割アップしたことを扱った内容が、これ一色!
「こんなに上げたから、人が雇えなくなって経営者がどれだけ困り抜いているか!」
 それも求人統計を出すでもなく、いくつかの求人困難例、機械に替えた例などを並べただけの番組だ。低所得者の給料が増えて内需が拡大するのは、景気の好循環を作る一つの道であるとは、今や普通に語られていることなのに、全面的に経営者の立場なのだ。

 日韓関係をば日本はもう、お仕舞いにするつもりだろうか?